歯茎の腫れや歯磨きで歯茎から出血したり、歯がぐらぐらするといった症状の原因には歯周病が考えられます。
歯周病とは、歯周組織(歯肉、歯槽骨など)に起こる病気です。
バイオフィルム ➡ 歯周病
歯周病は、バイオフィルムが作られることからはじまります。
バイオフィルムは、日本語で『菌膜』複数の微生物が集合して作る構造体のことをいいます。
例えば、台所の排水溝がぬるぬるしているのもバイオフィルムの仕業です。
口腔内に発生するものは プラークバイオフィルム(歯垢)と呼ばれ区別されています。
プラークバイオフィルムができるまで
形成にはいくつかの段階を経る必要があります。
ペリクル(唾液に含まれる有機物)の吸着
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細菌の定着 ペリクルのタンパク質を好む細菌がその上を覆っていきます。
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バイオフィルムの完成
細菌が形を成してくると、ここで表面にネバネバした膜が作られます。
この状態がプラークバイオフィルム(歯垢)と呼ばれます。
ここまで来ると、薬用成分もバイオフィルムの中までは届かなくなりますし、歯を丈夫にするというフッ素も届きません。
さらに、プラークは石灰質と結合し『歯石』になる事で、物理的な強度を高めて歯ブラシ程度では手が出ない固さになってしまいます。
これらの事から、一度バイオフィルムが形成されてしまうと、取り除くのが非常に困難です。
歯周病予防は、いかにバイオフィルムが作られる前に除去できるかにかかっています。