ニャーニャーニャーの日

2月22日は、ニャーニャーニャーの日ということで今日はネコの歯について少しお話したいと思います。

ネコというと犬と違い丸いコロンとした顔がチャーミングですが、これは歯の数にもかかわっています。ネコは歯が30本、犬は42本とネコは犬より12本少なく、歯の生える顎の骨の長さ(アーチ)も当然に短いのです。そのため犬とは違う顔立ちになります。

そして、ネコは驚くことに虫歯にならないそうです。

理由の1つ目は歯の形です。多くの歯が薄くとがっているので、人間のような臼型の歯に比べて食べかすなどがたまりにくいです。

2つ目はお口の中がややアルカリ性なことです。虫歯菌は、酸性の環境を好みます。アルカリ性である口腔内では虫歯菌が増殖できないため虫歯になりにくいです。

3つ目は、食性です。どういうことかというと、人間の唾液には、炭水化物に含まれるでんぷん質を糖に分解する酵素が含まれていますが炭水化物の摂取が少ないネコの唾液にはこの酵素が含まれていません。だから、虫歯菌の大好きな糖が口腔内で生成されないのです。

ここまでいくと『ネコの歯って最強では!』説が浮上しそうですが、歯周病にはどうやらなりやすいようで成獣の8割が罹患しています。そのため歯磨きおやつ、歯磨きおもちゃなどを利用しケアをする必要があるとのことです。

私たち人間はどうかというと、虫歯・歯周病の両方を注意して生活しなければなりません。

私たちは、道具の選択ができます。たとえば、歯ブラシ。高ければ良いということでもありません。個人個人の歯の状態、歯茎の状態、残存歯の状態により使う歯ブラシは変わります。また、年齢が進むにつれての力の入り方が変われば歯ブラシのグリップの握りやすさが大切になることもあります。形や大きさ、毛の硬さの違うもの、電動ブラシなどを当院では用意しています。その他、歯磨き粉、洗口液なども何種類か用意してあります。患者さんそれぞれに合ったものを提供できるよう時々良さそうなものがあれば私たちがまず試し、アップデートしています。虫歯・歯周病は、定期的な歯科医院によるケアも大切ですが日々のお家でのケアが何より大切だと本間歯科では考えます。日々のケアで相談がある方は、ご連絡下さい。

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