九州で活躍している先生の紹介でローカル番組ですが『お口のケアで健康長寿』というテーマの番組を見ました。そこで簡単に取り入れることのできる口腔乾燥対策を目的とした唾液腺マッサージがあったので今回は紹介したいと思います。
さて、まず唾液腺ですがそれがどこにあるのか?皆さんはご存知ですか?
唾液腺は大きく分け2種類大唾液腺、小唾液腺があります。絵の青いマークの部からもわかるように大きな唾液腺つまり大唾液腺は3つ。耳下腺(耳のあたり)顎下腺(顎の下、顎の張っている下あたり)舌下腺(舌の下)です。そして絵には記されてはいませんが小さな唾液腺、小唾液腺と呼ばれるものは口唇線、頬腺、口蓋腺などいくつかあります。その大半、唾液の95%は大唾液腺が分泌しています。
また唾液には、 様々な働きがあります。
・自浄作用(歯や歯間に付着したプラーク歯垢を洗い流す)
・抗菌作用(抗菌作用を持つ成分が口の中の細菌の増殖を抑える)
・pH緩衝作用(飲食により酸性に傾いた口腔内のpHを中和させ虫歯を防ぐ)
・消化作用(酵素アミラーゼがデンプンを分解し消化しやすくする)
・粘膜保護・潤滑作用(粘性のあるムチンが粘膜を保護し、発声をスムーズにする)
・溶解作用・凝集作用(味を感じさせ、噛み砕いたり飲み込んだりしやすい塊にする)
・粘膜修復作用(上皮成長因子と神経成長因子が傷を治す)
上記のような大切な役割をする唾液。しかし唾液の分泌量は、一般的に加齢やストレス、ホルモンバランス、薬の副作用で低下すると言われています。
唾液の分泌が減りお口の中が粘ついたり、ヒリヒリとした痛みを感じたり水分量の少ないものを飲み込みにくいなどなってきたと感じた時どうしたらいいか。家できる一番簡単な方法を次回お話しようと思います。