『Nollaig na mBan』

先日、アイルランドの友人からこんなことを聞きました。

アイルランドの1月6日は、クリスマスシーズン最終日でありアイルランド語で『Nollaig na mBan』英語でいうと『women’s christmas』とも呼ばれる伝統ある日だそうです。どんな日かというと、女性は家事を休みお友達とお茶や食事を楽しみます。一方、男性は家でクリスマスの飾りの片付けや食事の支度をするというのが習わしのようです。

そして、アイルランドではクリスマスに窓にキャンドルを灯すことでも知られています。これは、古代アイルランド文化ともいわれるケルト文化からきているそうです。アイルランド初の女性大統領、メアリー・ロビンソンが移民のための「歓迎キャンドル」として行ったこともあります。『キャンドルを窓で灯す』にはいくつかの意味があるそうです。見知らぬ人を歓迎する光、旧年中にあった遠く離れた人たちを覚えていますという光、降誕祭の前の夜に聖母マリアさまと夫のヨセフが迷ってしまわぬよう目印とし歓迎する光、サンタさんがプレゼントを配り忘れないための目印の光。古いケルトの儀式を模範としたものが今もなお残り、この時期にはアイルランドのお家の窓にはキャンドルが灯されています。

他国の歴史や伝統を知ることは自国の歴史や伝統を振り返るきっかけにもなるような気がします。