『 ねずみは、歯を使ってコンクリートに穴をあけてしまうが人間にはできそうにない。材質は、同じなのか? 』という質問を以前いただきました。
今回は、その質問についてお答えしたいと思います。
ねずみの歯は、一度しか生えかわらない人間の歯とは違い、伸び続けるという性質があります。
これを一生歯性と言います。
「どれだけ虫歯になっても次から次へと歯が生える」と、うらやむ方がいるかもしれません。
しかし、長すぎる歯も問題です。ねずみはそのままでは前歯が伸び続けてしまい食事をすることができなくなり餓死してしまいます。
そうなってしまわないよう、ねみずは何とか自分の歯を削ろうと常に硬いものを探してはカリカリかじり自分の歯をすり減らしているのです。
そして、人間とねずみの歯の違いはそれだけです。材質自体は一緒なのです。
そのため冒頭の質問の回答としては『ねずみと人間の歯の材質は同じである。ただし、ねずみの歯は伸び続けるのでコンクリートをかじり続けることができ、穴をあけることができる。』いうことになります。
また、伸び続ける歯を削ろうとするこのねずみの行為は人間にも起こりうるのです。次回は、そのことについてお話したいと思います。