夏の蒸し暑さも落ち着き、暑すぎない日はお散歩日和です。人間がそう感じるのと動物も同じようで、散歩をすると鹿に遭遇することが多くなりました。今日は、鹿の角の生え変わりについてお話しようと思います。
今まで動物の歯の話などもしてきているのでブログをいつも読んでいる方は「歯の生え変わりではないのか?」と疑問符がつくかもしれません。しかし、こう言ってはなんですが角の生え変わりの方が興味深い仕組みなのです。
鹿の角は、雄鹿特有のもので、毎年3月頃になると自然に根元部分から脱落して新しく生え変わります。つまり、1年サイクルです。鹿の角は、はじめ4月頃から8月頃にかけて「袋角」という軟らかい外皮に包まれ、中に血管が通った状態で成長します。血流によってカルシウムが沈殿し、根元から角化します。そしてその後、自然脱落します。1年サイクルというのも私は初めて知りましたが、何よりも興味深いのは、角の枝分かれの数から年齢がわかることです。
(参考画像 自然ガイドから抜粋)
枝分かれをしていないのは1歳、
先端が2つになっているのが2歳、
3つは3歳、4歳以上は4つです。4歳以上は年を重ねても枝分かれは増えないそうです。同じ1年の成長ですが年々枝分かれをするためか長さも長くなっていきます。
面白いと思いませんか?『どのように体にプログラミングされているのか?』もっと知りたくなってしまったのは私だけでしょうか。
過ごしやすい季節に変わり、鹿がより活動的になっています。お車を運転の際は、十分ご注意下さい。