花粉症

今年もまた花粉症の季節となってきました。
花粉症と言えば花粉に対するアレルギー反応によるものということは皆さまご存知かもしれません。
今回はアレルギーについてお話ししようと思いますが、それにはまず「免疫」というものについてお話しする必要があります。
簡単に言えば、体を細菌やウイルスなどの外敵から守る自衛隊のようなものが免疫ということになります。

その仕組みはものすごく難しいものですが、1つの分類として自然免疫、獲得免疫に分けられます。

例えば宇宙人が釧路に侵攻してきたとしましょうか。釧路に住んでいる方々が、まず警察に通報し、その後自衛隊が派遣されるでしょう。自衛隊は宇宙人の弱点が分からない中、精一杯攻撃してなんとか宇宙人を撃退します。これが自然免疫です。

次に、もう一度宇宙人が釧路に侵攻してきた場合、自衛隊は前回の戦いの経験を生かして、宇宙人に効果的な武器を使って宇宙人を先ほどよりスムーズに撃退します。これが獲得免疫です。

そして、アレルギーはこの獲得免疫が例えば花粉やソバなどに対して過剰に反応してしまうことで引き起こされる病気です。

花粉症の人は花粉に対し自衛隊が攻撃をしかけているのです。花粉が侵入してくる鼻が主戦場となるため、鼻水が出たり鼻づまりが起きてしまいます。

以前、「花粉を運んでるミツバチが花粉症だったら大変だろうな」と思ったことがあります。「花粉症なのに全身花粉まみれにして頑張ってるミツバチがいたとしたら・・・気の毒で仕方ない」と思って調べてみたところ、昆虫には獲得免疫が存在しないそうです。つまり昆虫には花粉症はありません。

さて、花粉症の治療ですが、体の自衛隊を抑えてあげる薬を使うか、マスクなどで花粉の侵入を防いであげることが主なものになります。自衛隊を抑える薬は副作用として、眠気や喉が渇いたりすることがあります。眠気の副作用のため、薬の種類によっては車の運転を控えていただくこともあります。日常生活で車の運転が欠かせない人はお医者さんにご相談ください

歯医者に行くということ

この間、勉強会で東京に行った時に電車で

『めがねは、医療機器であり、個性を引き出す大切なファッションアイテムです。』という眼科のポスターを見ました。

歯科もこんな言葉があれば、もっともっと歯科医院に入りやすいのではないかと思いました。

例えば、入れ歯。

入れ歯の相談を恥ずかしそうにする方が中にはいらっしゃいます。しかし、入れ歯は食事をする道具、つまり医療機器であり、また顔の印象を決めるファッションアイテムでもあります。恥ずかしいことは、何もありません。

眼科のポスターのような・・そんな感覚で相談に来てほしいと私は思います。

開業し、41年目に入ります。いろいろな方の治療をしてきました。きっとアドバイスできることがあると思います。

医師あるいはスタッフに、お気兼ねなく御相談ください。

カレンダー

先日、雑貨屋で歯科カレンダーを見つけました。

歯にちなんだ日など細かく書いてあるものでした。

正常な場合、永久歯は28本(親知らずも含めると32本)あります。

そのため、ひと月30日前後のカレンダーと相性が良く、こういったカレンダーが作られたのではないかと思います。

例えば、6月4日は虫歯予防デー、10月8日は入れ歯デー、11月8日はいい歯の日・・

カレンダーとして使用するのはもちろんですが

このカレンダーの本当の意図は、真ん中に書いてあるこのメッセージなのではないでしょうか?

 『Are their teeth brushed?』 きちんと歯を磨いていますか?

 

人の印象

アメリカUCLA大学の心理学者アルバート・メラビアンが1971年に提唱した概念に、「人物の第一印象は初めて会った時の3~5秒で決まり、またその情報のほとんどを『視覚情報』から得ている」というものがあります。

 

たとえば、前回の話に登場したジョニー・デップ。彼は、役を作りに尋常ではない執念をみせることでも有名です。役に合わせ、体系を変化させる、髪型メイクをほどこすなどはもちろんですが彼は 『歯』 も変えるのです。

 

『ギルバート・グレイブ』 田舎町の貧困な少年を演じるため、片方の前歯を削った(欠けさせた)と言われています。

 

『パイレーツ・オブ・カリビアン』 では、主人公のジャック・スパロウ役のため見える前歯にあえて金歯を装着しています。

 

『チャーリーとチョコレート工場』 では、厳格な歯科医の父親の影響で、小さいころに歯列矯正をしていました。大人になっても虫歯ゼロという設定から歯並びの綺麗な入れ歯を使用していたそうです。

 

『アリス・イン・ワンダーランド』 この役では、前歯に隙間を作りました。

 

『Black Mass』 マフィア役のため、また前歯を変えています。

 

彼は、歯も人の印象を変えることをわかっています。

歯は、顔のパーツの一つにすぎません。

しかし、この小さなパーツであっても人の印象を変えうることの責任を常に感じ、

私たちは治療にあったっています。

一人一人の個性を大切にした治療を、本間歯科では行っています。

チャーリーとチョコレート工場★

皆さんは、ジョニー・デップ主演の 【チャーリーとチョコレート工場】 という映画を見たことがありますか?

 

今日は、バレンタインデーも近いということでこの映画のお話をしようかと思います。

ジョニー・デップが演じるウィリー・ウォンカ氏。彼の子供時代は厳格な歯科医である父親に厳しくしつけられていました。甘いお菓子を食べるなどもってのほか。せっかくもらったハロウィンのお菓子も暖炉に投げ込まれてしまっていました。

ウォンカは、お菓子を全否定する父親に反発して家出をし、お菓子工場を作ります。

 

物語の後半で、家出をしたウォンカはチャーリー(貧しいが家族思いの優しい少年)の手助けで父親と和解するチャンスを得ます。

患者のふりをして歯科医院へ。父親は、診察台で口の中を見て初めて息子だと気付き、虫歯一つないことに驚きます。そして二人は久しぶりの再会を喜びました。

劇中ではっきりと描かれていませんが、厳格な歯科医の父親の影響で、歯に対する知識が身に付き、歯に対する意識が高く、お菓子工場で甘いものに囲まれて生活をしていても虫歯にならなかったのだと思います。

 

歯医者さんもチョコレートは、大好きですし、食べます。正しい知識できちんと予防さえしていれば、甘いものを食べたからといって虫歯になるわけではありません。

当院では、正しい知識をお伝えし、生涯ご自身の歯でおいしい食事をとっていけるよう全力でサポートして参ります。

 

前歯治療の歴史 [世界のどっかにホウチ民]

上の画像は 『開面金冠』 と呼ばれ、
歯と歯の間や歯と歯茎の間に虫歯はあるが、表面にはない状態で全て金属の歯にすると見た目が悪いので、昔はこう言う金歯の人が多くいました。
前歯はどうしても他人から見えるので、虫歯の治療の際に少しでも金属が見えないようにする一つの工夫でした。その時代は前歯に金の被せ物をすることはステータスのシンボルとして考えられていました。

今ではセラミックなどを使用し白く、審美的にも優れた治療が施されています。

 

これは、テレビ番組ですがボリビアでは現在もされているということなのでしょうか?

お餅を詰まらせないために

年末年始になりお餅を食べる機会が多くなると思います。

と同時に、この時期にはお餅を詰まらせてしまった方のニュースを良く観ます。

「お餅を食べなければ・・・」、「食べさせなければ良かった・・・」そんな声も聞かれてきますが、日本のお正月でお餅を食べないというのも、ちょっと寂しい気もします。

また、釧路には美味しいお餅屋があるのでお正月に限らず食べることが多いと思います。

美味しいお餅を安全に食べるために、今回は注意すべきポイントを挙げたいと思います。

時間があるとき今一度確認をして頂ければ幸いです。

 

【喉に詰まらせないために注意すべきこと】

⓵ ゆっくり噛んで唾液とよく混ぜる

⓶ 喉をお茶やお水などで湿らせておく

➡年齢が進むと唾液が出にくくなるため喉にお餅がつきやすい。

⓷ 食べやすい大きさに切る

➡小さくできるのであればその方が良い。年齢が進むと飲み込む能力が低下。せき込む反射が弱い。

⓸ 食べながらおしゃべりをしない

➡声を出しているときは気道があいているので何か拍子でお餅が気道をふさいでしまう危険性がある。食べることに集中して飲み込んでからおしゃべりをするようにする。

⓹ 姿勢に注意する

➡背中を丸めると、顎が上がってしまうため食べ物が気道に入りやすく飲み込みにくい。足をぶらぶらさせると首の部分が不安定になり首の筋肉がうまく動かず飲み込みにくい。