かおノート・黄金比

クリスマスも終わり、年の瀬ですね。北海道の大雪は毎日ニュースになり、見ない日はありません。事故には十分お気を付けください。

この間、本屋の売れ筋ランキングで『かおノート』という本を見ました。これは、昔からある『福笑い』のように顔の輪郭のみ描いてあるところに目や鼻、口、眉毛などのパーツのシールを貼るといった遊びの本です。バランスよくシールを貼り、誰の目からも整った顔立ちと思われるのは、大人でも難しいのではないでしょうか?

さて、人の顔には「誰の目から見ても美しい」とされる「黄金比」というものがあります。
古代ギリシャから使用され視覚的に最も安定し、美しいとされている比率です。数学的にも解明されており、約5:8の比率のことですが、古代エジプトのピラミッドやギリシャのパルテノン神殿、ミロのヴィーナス、モナリザの絵画にも使用されています。顔のバランスが黄金比に近い人は「整った顔立ち」であり、「美人である」と言われることが多いのです。

奇麗だ!かっこいい!と思う人の顔や、この人は本当にうまいな~と感じる美容師さんは黄金比を参考に髪を切っていたりもするとも言われています。

歯科医師もまた黄金比を参考に治療することがあります。

ただし、実際の治療においては黄金比はあくまで参考でしかありません。患者さんの顔は一人一人異なっており、それぞれの個性を考慮しなければならないからです。黄金比を基本としながら、それぞれの個性に合わせた治療を行って初めて美しい仕上がりになります。

美しいものを見ることは、何歳になっても歯科医師には大切だと考えます。日々、美の感覚を養っていくことが必要です。

『機能だけではなく審美も回復する治療』

それを本間歯科では、心がけています。

年末年始のお知らせ

【年末年始のお休み】

2016年12月30日(金曜)~2017年1月3日(火曜)

※年末は、12月29日(木曜)まで診療しております。

年始は、1月4日(水曜)から通常診療を行います。

 

【救急対応】

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年末年始は、釧路歯科医師会館で当番歯科医師が対応しております。

釧路歯科医師会館

http://www.kushirodental.com/pg11.html

 

 

TOOTH FAIRY★ 

西洋では、乳歯が抜けたときに、抜けた乳歯を枕元に置いて眠ると夜中に歯の妖精(TOOTH FAIRY)がこっそりその歯をもらいに来て、お礼にコインやプレゼントと交換してくれると言い伝えられています。

子どもたちはこのプレゼントを楽しみに眠るという、サンタクロースのような存在です。

これは、生えかわる永久歯が丈夫でありますようにという願いがこめられており、歯の大切さが昔から認識されていたことがわかります。

写真は抜けた乳歯を入れるボックスです。歯の妖精がこのボックスを開けて歯を持っていくなんて夢がいっぱいですね。

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【乳歯は、生後6カ月から幼児期にわたって合計20本生え、6歳ころから順次抜けて永久歯に生えかわります。】

Christmas★

アメリカには、クリスマスと歯にちなんだ歌があります。
曲名は「All I Want for Christmas is My Two Front Teeth」
(クリスマスに欲しいものは、2本の前歯)

この子には、もうすぐサンタクロースが新しい歯をプレゼントしてくれることでしょう。サンタが来てくれない大人の方は、ぜひ当院へ。

それではメリー・クリスマス!

お歯黒時代からホワイトニングの時代に

『お歯黒』という言葉を聞いたことがあるかと思います。

平家物語で有名な一の谷の合戦(1184年)で、熊谷直美が打ち取った平家の公達・平敦盛もお歯黒をしていたと言われています。このように、お歯黒は平安時代にもっぱら上流階級の男性に流行していたようです。お歯黒は、江戸時代になると女性に流行しお歯黒道具は嫁入り道具の1つとなりました。この風習は、昭和初期には衰退していったそうです。

 

現在は、『お歯白』の時代ですね。

ただし、お歯白といってもやはり時代の流れがあります。以前までは、真っ白になるまでホワイトニングを希望される方が多かったです。

しかし、最近セミナーなどを通して感じるのは流行の色が真っ白から自然色に移行してきているということです。自然の色より少し白くが正しい言い方かもしれません。

つまり、プロがしっかり把握しどのあたりまで白くするのが自然かを判断する必要があります。

 

また最近は昔とは違い、年配の方のホワイトニングが全国的にも増えてきています。

その背景には、ご自身の歯が残っている方が増えていることが挙げられます。年齢が進むにつれ、歯が黄色くなってしまう現象は誰しも起こり得ることです。

ご自身の歯を白くする場合、入れ歯や被せ物とは手段が全く違います。

種類や方法などいくつかあるので、ホワイトニングをお考えの方は一度ご相談ください。

インフルエンザ

今日の釧路の天気は、雪ですね。車の運転、足元には十分ご注意下さい。

今年もインフルエンザが流行する季節になってきました。

と、同時に普通の風邪も流行する季節です。

さて、インフルエンザと普通の風邪の違いを御存知でしょうか。

結論から申し上げると、原因となるウイルスの違いです。

インフルエンザは名前の通り、インフルエンザウイルスによるものです。

一方、普通の風邪を引き起こすウイルスにはライノウイルス、コロナウイルス、RSウイルス、アデノウイルス、コクサッキーウイルス、エコーウイルスなどがあります。

インフルエンザを含め、それらのウイルスによって引き起こされる、熱が出たり、喉が痛くなったり、咳が出たり、鼻水が出たりする病気のことを風邪症候群と言います。

 

病気になった場合、薬に頼ることになりますが、実はウイルスに対する薬はそれほど多くありません。

ウイルスはものすごく小さい生き物で、人間の細胞の中に巧みに忍び込みますが、そのあまりの小ささに直接薬でやっつけることはできません。

そこで、細胞に忍び込んだウイルスがそれ以上悪さをしないように薬で抑えつつ、体がウイルスをやっつけるのを待つことになります。

先ほど挙げた風邪症候群を起こすウイルスの中で、薬の効くウイルスはインフルエンザウイルスのみです。逆に言えばインフルエンザウイルスは「風邪症候群を引き起こすウイルスの中で薬の効く珍しいウイルス」とも言えます。

 

ただし、ウイルスを直接やっつけることはできないため、インフルエンザに対する薬(タミフルとかリレンザとかイナビルとか今は色々ありますね)を使ったら、翌日には元気!というわけにはいきません。

インフルエンザの薬は治るまでの期間をせいぜい2日短くするだけです。普通は治るまで7日かかるところが5、6日になるという印象ですね。

 

治す主役はあくまで自分の体です。万が一インフルエンザになってしまった場合にも、薬を過信することなく、しっかりと体を休めることに専念しましょう。

歯にヒビ?割れた?

釧路の長い冬がはじまりました。

さて、今日はこんな質問をいただいたのでお話したいと思います。

『虫歯で歯の神経を抜くと、痛みはなくなりますが神経は何の役に立っているのでしょうか?硬い歯の中なので意味がないような気がします。』

世の中で一般的に神経と言われているのは、歯髄のことです。歯髄というのは、歯の中心にあって、歯髄細胞、象牙芽細胞、円錐細胞、膠原繊維、神経、血管、リンパ管などからなっています。

以前に歯からクローン!?

http://www.homma-dent.com/2016/08/23

でお話ししましたが歯髄には身元を判断するDNAつまり遺伝子があります。その他にも歯髄には痛みを感じる役割や、象牙質の形成、歯への栄養の供給、炎症などの刺激に対する防御反応など様々な働きがあります。

例えば、歯が割れるといったトラブルは、歯髄のある歯より歯髄のない歯の方が多いです。

「歯髄がない歯は、歯髄のある歯と比べて咬む力に対して2.5倍鈍感である」という論文もあります。そのため、割れたりする可能性が高いと言えます。

『感染していない歯髄であれば、極力残したい』私たち歯科医師は、いつも思います。

 

Randow,K.,Glantz,P.O(1986)On cantilever loading of vital and non-vital

teeth.An experimental clinical study.Acta OdontologicaScandinavica 44,271-7

 

 

 

歯を残すということ

抜歯をしなければならない歯を残すことがしばしばあります。明らかにグラグラしていて、常識的に考えれば抜かなければならない歯であっても、患者さんが「なんとか残したい」と希望すれば我々歯科医師はなんとかしようと努力します。

しかし、そういった不安定な歯は腫れやすい、硬いものは食べられないなどのリスクがあります。そのことを患者さんにも理解していただかなければなりません。

今日は、そのような歯をいま抱えている方に読んでいただきたいです。

当院に来院している方はご存知かもしれませんが当院では、【歯じょうぶ 胃じょうぶ 大じょうぶ】と書いてあるプリントをお渡しすることがあります。

歯を治すこと『歯じょうぶ』が私たち歯科医師の仕事ではありますが、

歯を治したその先にはそれを使い食べること『胃じょうぶ』がゴールとして設定されています。

最近、栄養士とお話する機会があり、このような話をしたときにちょっとした工夫を聞きました。

急なお話ですが、酢豚。

酢豚のお肉のイメージは、たいていの方は四角い肉の塊ではないでしょうか?硬いものもあると思います。

家庭で作る際に、お肉を豚細切れ肉に変えてみてください。それに下味をつけ、何枚かクルクルと丸め軽くにぎり、それに片栗粉をつけ焼くそうです。そうすると、塊には見えるが層になっているので食べやすいとのことでした。

「そんな工夫が?」と思い試してみましたが確かに食べやすかったです。揚げない酢豚なので胃にも優しいと一石二鳥。そして、これは他の料理にも応用がききます。参考になればと思います。

歯がどんな状況でも『大じょうぶ』 安心して御相談ください。

【歯じょうぶ 胃じょうぶ 大じょうぶ】

食べるというゴールまで、サポートします。

 

若い人にもぜひ知ってもらいたいこと

骨は折れたりヒビが入っても時間をかけて再生しますが、歯は傷つくと元には戻りません。そのため、歯が傷ついてしまった場合、そこを補うため歯科材料が必要になります。

歯科材料は日々進歩していますが、まだまだ自分の歯に勝るものではなく、使わなくて済むのであれば、それに越したことはありません。

日ごろから十分なケアを心がけることが必要です。

これは、フランスのトイレにあった歯ブラシの自販機です。

日常のケアに対する意識の高さを感じました。日本でもこういった自販機が増えていってほしいものです。

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