休暇の使い方

先日、フランスの記事で休暇の使い方を読みました。休暇は、家族のためのものと考える人が全体の7割でした。そして子供や孫と一緒に、自分が子供の時に行っていた活動をもう一度する(55%)知識の伝達の機会になる(60%)子供や孫に教えることで自分自身に自信を持つ機会になる(53%)などが載っていました。

『智恵、知識は年配の方から学ぶ』

以前、私も祖母から言われたことがあったのを思い出しました。

8月には、お盆休みがあります。この休暇は、そんな時間の使い方も良いのではないのかなと思います。

当院のお盆休みは、

8月11日(木曜)から15日(月曜)までとなります。

16日(火曜)から通常診療を致します。

お盆期間中は、釧路歯科医師会館で当番歯科医師が対応しております。


釧路歯科医師会館

http://www.kushirod

脱水症

釧路もめずらしく湿度の高い夏です。今日は、脱水症についてお話しようと思います。

生物の体の水分が足りなくなることを脱水と言いますが、そもそも人間の体にはどれくらいの水分が必要なのでしょうか?

健康な成人の場合、体重の60%が水と言われています。60kgの人の体では36kgが水という計算になります。そして水は1g=1mlですので、体の中には36Lの水があることになります。

その水分の中で、どうしても人が失ってしまう水分があります。

1つ目は尿です。尿は体の不要な物質を溶かして捨てるために体が使用している水分になりますが、体重1kgあたり1時間で0.5mlは最低必要とされています。60kgの人であれば、1時間30mlは必要です。1日では30ml×24時間で720mlが必要です。

2つ目は体から知らず知らずに蒸発している水分です。普通(体温36℃、気温28℃)であれば皮膚から600ml、呼吸の中から300mlの合計900mlが1日に出て行ってしまうと言われています。これは当然体温と気温にも大きく左右され、体温または気温が1度上昇すると15%程度増加すると言われています。

これらの水分の合計1620mlが体重60kgで体温36℃の人が気温28℃の中にいる際に最低限必要な水分ということになります。500mlのペットボトル3本とちょっとですね。私が最初にこの話を聞いたときには「朝昼晩の食事のときにペットボトルを1本ずつ飲まないといけないの?ちょっと厳しいなぁ」と思いました。これは私が体に必要な水を全て飲み水で補わないといけないと思ったために起きた勘違いです。

続いては人が摂取している水分についてです。人は飲み水からも水を摂取していますが、食べ物からも水分を補っています。先ほど、「人の体の60%が水」とお話ししましたが、それでは食べ物はどうなのでしょうか?

例えばご飯は1杯あたり90mlの水が含まれているそうです。また、レタスやトマトなどの野菜はその95%程度が水分です。人は1日あたり1L程度の水を食事から摂取しているそうです。普通に食事が摂れる方であれば、最低620mlの水を飲めばいいことになります。

炎天下の中、何か作業をされたりする方は、そこにいるだけで失われる水分は増えます。汗をかいたりするとさらに増えます。そして、そういう場合にはたいてい食欲も落ちてしまい、食事からの水分量も減ってしまうという悪循環になってしまいます。

あまりにひどくなった場合には病院で点滴をして水分を補給してあげることになりますが、具合が悪くなる前に、意識してこまめに水を飲むことが大事です。

九州より先に?

関東の梅雨入りが発表されました。近年、九州より先に関東が発表されることはなかったので驚きました。

梅雨を彩る花として知られてる紫陽花。今日は、紫陽花についてお話しようと思います。

紫陽花と一言にいっても色々な色があります。青や紫、ピンクなど。これがどのように決まっているかというと土壌のpHによって決まるそうです。たとえば、青い紫陽花ならばその土壌は酸性、中性からアルカリ性の土で育てると赤系の色になります。pHを考えると自分で好きな色に変えることもできるということです。おもしろいですね。

歯もpHに左右されています。私たちの口腔内のpHは通常中性に保たれています。ところが食事をすると急激に酸性に傾いてしまいます。しかし、唾液の緩衝作用により30分くらいで中性へと戻ります。酸性は、歯には天敵です。口腔内が酸性になってしまうと歯の表面からカルシウムやリンが溶け出してしまうためです。そしてそれは、虫歯を作りやすい環境です。

この原理を理解すると食生活で気をつけること、間食がなぜいけないのか、歯ブラシをするタイミングなどが見えてきます。食べたいものや飲みたいものを我慢するのではなく、なるべく原理を理解して上手に食事を楽しんでもらいたいと考えています。

最近のニュース

『国民皆歯科検診』の導入の検討というニュースを見ました。これは、すべての国民に毎年の歯科検診を義務づけるというものです。この政策は、歯の健康を維持し他の病気の誘発を防止し、医療費抑制につなげることを目的としているそうです。すべての国民に義務となると賛否両論あるようです。

ところで、この政策の根本にある『他の病気の誘発を防止する』どういう意味かなと思った人もいるのではないでしょうか?

2020年印象的なニュースだったのでブログでも取り上げましたが

『歯周病菌が体内に侵入すると、記憶障害を起こす原因の異常たんぱく質が脳に蓄積することを加速させてしまう。』というものです。

その仕組みを九州大学などの研究チームが解明しました。この発見は、記憶障害が症状である認知症の対策につながるのではないかと期待されているという話でした。

歯周病に関与している細菌をここでは歯周病菌と言っています。口腔内には300~400種類の細菌が存在していますが、その中で歯周病の原因になりうる菌は10~20種類と言われています。例えば、アクチノバチルス、アクチノマイセテムコミタンス、プロフィロモナス・ジンジバリス、プレボテーラ・インテルメディア、スピロヘータなどがあげられます。これらの菌が歯と歯茎の間で増殖することで歯周病へと発展していきます。

この歯周病菌が口腔内のみではなく、全身へ入り込み様々な全身疾患を起こすことはかなり以前からわかっています。

たとえば、糖尿病、気管支炎、肺炎、心臓疾患(心筋梗塞、心内膜炎、狭心症)、脳卒中などがあげられます。

これらの万病を予防するためには、正しい口腔ケアが推奨されます。それをすれば、少なくとも「歯周病菌が原因」となることは防ぐことができます。

そのために、正しい口腔ケアがどのようなものなのかを知るということはとても重要なことです。

そして、それを自分がどこまでできるのかを知ることも大切です。口腔ケアの正解はありますが、年齢、生活環境、ご病気などによってご自身の毎日できる口腔ケアには限界があると思います。

かかりつけ医で、治療の他、自分に合った口腔ケアを知ることが何よりも重要だと本間歯科では考えます。

 

チューリップ

以前ブログ ➡ 最近の天気

  にも登場したフランスのブドウ園の友人。

その友人が『花に興味が出て来た』と言ってきたのが去年の秋でした。何か育てやすい花はないかと聞かれ、今の時期であればチューリップの球根を植えると春には可愛いお花が咲くことを教えました。

そして、昨日久々に連絡が来ました。チューリップの可愛い写真と共に。

私のチューリップを見たいようだったので、どうなっているのかなと花壇を確認したところ

まだまだ雪の中でしたが、しっかり芽を出しており、たくましさを感じました。

本間歯科の花壇に今年もたくさんのチューリップが咲くはずです。

一汁一菜でよいという提案

この言葉から始まる『一汁一菜でよいという提案』日本の料理研究家の土井善晴先生の本をご存知でしょうか?

この本は、日常の食事はご飯と具だくさんの味噌汁で充分という提案を軸に土井先生の考える家庭料理についてを述べています。

料理は、愛情の度合いから栄養学の知識、果ては人生の姿勢まで量られてしまう万能な指標ですが『家庭料理は、おいしくなくてもいい』と土井先生は言っています。

料理研究家の先生がそのようなことをいうのは不思議に感じてしまいますが家庭料理は、実はおいしさよりもむしろ工夫が重要だと記されています。

たとえば、家族でお腹を壊した人がいたらお粥を作る。おじいちゃんのために少しごぼうを軟らかく煮ようとか小さく切ろう。レシピでは、油をこんなに使うが健康を考え少なくしようなど。ほんのちょっとのできる範囲内での工夫。

いつもいつもご馳走である必要も美味しい必要もないのです。料理をしなくても美味しい料理が手に入る世の中ですが、作る人が食べる人の事を考えて作る行為はとても純粋であり、食べる人はすでに愛されています。

この料理の工夫は、食べるというゴールを目指し治療をしている私たちも患者さんにお話しすることがあります。

たとえば、抜歯後の食事や初めての入れ歯、抜かなければならない歯であっても希望で残す場合などの際は食事の際に工夫が必要です。当院では、食に関するアドバイスなども提供できる歯科医院でありたいと思います。

関連記事

 ➡ 抜歯をするかは誰が決める? 

 ➡ 歯を残すということ

国際女性デー

明日3月8日は、『国際女性デー』です。

1904年3月8日にアメリカのニューヨークの女性労働者が参政権を求めてデモを行った日です。

現在は、国連事務総長が加盟国に対して、女性が平等に社会参加できるような環境作りを呼び掛ける日になっています。

イタリアでは、この時期に満開を迎えるミモザが国際女性デーのシンボルとなり、通常ミモザの日と呼ばれるようになりました。やがて人々を幸せにするミモザの花を日頃の感謝を込めて贈り合ったり、この色を身に付けるようになったのだとか。

ミモザの日という言葉も浸透し、最近ではこの日にミモザカラーの着こなしをSNSに投稿するファッショニスタも多数いるそうです。

 皆さん、明日のラッキーカラーは黄色です。

桜開花予想

3月に入りました。3月と言えば桜。

桜は、日本の国花だと思っている人が多いのではないでしょうか?実は、正式に法律では決まっていません。世界で1か国だけ国の花としている国があります。それは、どこかというと今大変なことになっているウクライナです。ウクライナは、スミミザクラが国花だそうです。

日本で国花のように愛されている桜ですが、1950年ころは3月の終わりか4月の頭に咲いていましたが今はどうなったかというと3月の第2週か第3週ということで2、3週間早くなってしまいました。

世の中の古くからある行事は、だいたい4月の初めに桜が咲くということが前提で作られており代表は入学式でしょう。今は、タイミングが難しくなっています。地球温暖化がこんなところにも影響しています。

釧路の開花予定も平年より早くなるそうです。今年は、5月10日と発表されました。

釧路で咲く桜は、エゾヤマザクラ、その派生品種のクシロヤエ、チシマザクラ、ミヤマザクラ、シウリザクラ、エゾノウワミズザクラなどです。

下記の事を調べていて、驚きました。釧路に桜がこんなにもたくさんあり、見どころが身近にあることに。桜の開花が楽しみです。

鶴ケ岱公園 本数約230本 (クシロヤエ、チシマザクラ、エゾヤマザクラ)

春採公園 本数約800本 (ウワミズザクラ、エゾヤマザクラ、クシロヤエ、ミヤマザクラ、シウリザクラ)

茅野公園 本数約400本 (エゾヤマザクラ)

柳町公園 本数約1500本 (クシロヤエ、チシマザクラ、エゾヤマザクラ)

赤いベレー 本数約100本 (クシロヤエ、エゾヤマザクラ)

音別町憩いの森 本数約280本 (エゾヤマザクラ、クシロヤエ、チシマザクラ)

 

2月22日は何の日?

週末に聴き逃しラジオを聴いていると、「2月22日は、ニャーニャーニャーの日です。」という話が出てきました。知りませんでしたが、猫の日なんですね。皆さんは、ご存知だったでしょうか?私は知りませんでした。

猫つながりで今日は、最近読んだ『猫も老人も、役立たずでけっこう』という養老孟司先生の本についてお話しようかと思います。この本は、先生が愛猫まるを通して人間社会を考察したエッセイです。その中から個性について今回は、お話したいと思います。

個性とは、何をいうのか?戦後から個性の連呼が始まり、今の教育は「個性をのばす」「個性を尊重する」とよく聞きます。多くの人は、個性は心だと思っているのではないか、人と違った考え方や行動を個性だと勘違いしているようにみえると、養老先生は言っています。

しかし、極端な話ですがみんなが喜んでいる時に一人だけ泣いている子がいたとします。きっと「どうしたの?」とまわりは声をかけるでしょう。そこでおかしな言葉が返ってきたらみんなびっくりしてしまいます。あまりにもおかしな言葉であれば一度病院を勧めるかもしれません。感情というものは、一致しなければなりません。自分だけの感情は、対人関係においては無意味です。心は、共通が必要。つまり、同じであることが存在します。

一方、個性は同じものがないということです。つまり、個性とは心ではなく身体だと言っています。これは、解剖医である養老先生だからこその言葉かもしれません。そこに同じ身体は、存在しないためです。そして、こうも言っています。「人の心がわかる心を教養という」人の気持ちを理解できるということは、教育の上でとても大切であると。

歯科医院ではどうだろうと考えた時、この身体という個性に携わっています。歯は、基本の形は決まっているもの年齢、性別、骨格や習慣などによって一人一人まったく異なります。この個性をいかに以前のように再現するかが重要です。そのため、本人への確認はもちろんですが、治療前後の写真や型採りなど慎重に繰り返し技工士さんとも打ち合わせをします。ご自身の歯を何本か失ってしまったり、それが特に前歯部だった場合は以前の写真を持ってきていただいて参考にすることもあります。個性というものの捉え方、それを生かすための診療をより一層心がけたいと思わせてくれるような一冊でした。