Samuel Ullmanの『青春の賊』の一節

最近、オンラインでの勉強会やセミナーが増えてきました。海外で開催されている場合でも、すぐに参加できるは良い点の一つだと感じます。

オンラインでの勉強会に参加するためにはパソコンなどのオンライン環境の設備が不可欠ですが、そんな中でも年配の先生方の参加が多いように思います。

そんな時、私が思い出す詩の一節があります。

それは、米国の詩人Samuel Ullmanの『青春の賊』の一節です。

若さとは人生のある時期のことではなく、心のあり方の事だ

若くあるためには、強い意志力と、優れた構想力と、激しい情熱が必要であり、

小心さを圧倒する勇気と、易きにつこうとする心を叱咤する

冒険への希求がなければならない

人は歳月を重ねたから老いるのではない

理想を失うときに老いるのである (P.G.I.資料より)

その通りだなと感じ、そしてこのことを胸に日々勉強しさらなる理想を求め精進しています。

人工知能【AI: Artificial Intelligence】

東京大学名誉教授の月尾嘉男先生がラジオである論文についてお話していました。

コロナウイルスの影響で仕事について考える人が増え、また若者は将来つく仕事を考えるようになったことで今オックスフォード大学のある研究が再度注目されているようです。それは、AI(人工知能)などの研究で有名なマイケル・A・オズボーン准教授によるものです。2013年の彼の論文で「雇用の未来₋コンピューター化によって仕事は失われるのか」というのがあります。コンピューターによる自動化が進むことにより、20年後の将来には47%仕事がなくなるという衝撃の結論が導き出されています。衝撃的な数字ですが、ではどのような仕事が残りどのような仕事がなくなるのでしょうか。

単調な繰り返しの作業はAIに変わってしまうそうです。たとえば、資料整理、文字入力、機械類操作。最近増えてきているレジの無人化にも見られているのではないでしょうか。もちろんAIは、年々進化し賢くなってきてるのでAIに代替されやすい仕事も増えていくはずです。

一方、教育、芸術、医療はAIにできない部分が多く残っていくとされています。複合的な知性や複雑な判断が要求される仕事は、AIには難しいと言われています。

人間は集中力を維持するため休憩や睡眠をとる必要がありますが、AIを持ったロボットはそれを必要としません。その点は、優れています。しかし、伝統を守る仕事、その人にしかできない技術など世の中にはたくさんあるかと思います。それを受け継ぐ若者がいないのも事実です。AIに任せられるところは任せ、大切なものはしっかり守っていくそんな世の中になってほしいと思います。

道東のラッコ

北海道の霧多布岬のラッコ。

全国版のニュースでも取り上げられていたので、見た方もいるのではないでしょうか?

可愛いラッコですが、彼らの歯はかなり強いことがわかっています。カニの殻や貝を噛み砕くラッコの歯は、強度がなければなりません。それを証明したのは、アメリカ、ドイツ、クウエートからなる研究チームです。このチームの研究によると、ラッコの歯のエナメル質(歯の最表層)は人間の2.5倍の強さがあるそうです。

顕微鏡で歯を見ると歯のひび割れを防ぐタンパク質の多いゲル質を人間以上にラッコは持っており、また断面の構造も密になっているそうです。そのため、ラッコの歯は簡単にヒビが入ったり割れたりしません。

この研究チームは、初期の人類が硬い肉や硬い木の実を歯でこじ開けることにも疑問を持ち研究していました。人類の祖先の1つボイセイ猿人(1万2000年から2万3000年前)は、現代のラッコと同じ数のヒビ割れ防止の層があったそうです。この発見は、ボイセイ猿人の食生活を知る手がかりのみならず、我々が進化の過程で歯が長い年月をかけ弱くなってきていることも示唆しています。

当院でも、カニの殻などの硬いものを歯を使い開けた際に負傷し来院される方がいらっしゃいます。ラッコのような歯を持ち合わせていない私たちなので十分注意を払わなければなりません。

歯(入れ歯を含め)は、道具なので興味を持ち、使い方や特徴を知るだけで長持ちすると私は考えます。歯に興味を持ってもらい歯が長持ちするよう院内だけではなく、このホームページでも発信していきたいと思います。

8番目の歯

皆さんは、なぜ前から8番目の歯を「親知らず」というか聞いたことがありますか?

色々な説がありますが一番有名なのは、「20歳を過ぎてから生えてくるため、親が知らない間に生えてくる歯」が語源のようです。

それでは、他の国ではどうでしょうか?

例えば、

ヨーロッパ圏の英語「wisdom teeth」フランス語「dent de sagesse」スペイン語「muela de juicio」、ドイツ語「der weisheitszahn」、イタリア語「dente del giudizio」は、賢明、知恵という形容詞が付いています。それは、「知恵がついてから生えてくる歯」だからだそうです。

韓国語では、「사랑니」サランニと言います。愛の歯という意味だそうです。「恋とは何かわかり始めるころに生えてくる歯」と考えられているからです。

なんとなく国の特徴があらわれているようで、面白いなと思います。

親知らずは、語源が国によって違いますが生え方もこれまた人によって様々です。だからこそ、面倒な問題がおきます。

体調が悪いときに腫れるや歯磨きができない、抜きたくない、抜きたいなどお悩みがある方はご相談ください。

以前の記事 親知らず ➡ http://www.homma-dent.com/2018/09/03/%e8%a6%aa%e7%9f%a5%e3%82%89%e3%81%9a/

ITI北海道支部会

ITIの北海道支部会が6月21日(日曜日)WEB上でZoomにて行われました。コロナの影響で、集まり情報交換のできない中でしたがこのように参加できるのは良いことだなと感じました。

今回は、特別講演として札幌医科大学医学部口腔外科学教授の宮崎先生による「口腔癌診療、口腔潜在的悪性疾患」がありました。早期発見がなによりも大切であるため、我々かかりつけ医は日々意識していなければなりません。この内容は、また記事にしたいと思っています。

ITIについて 

「International Team for oral Implantology」の略で口腔インプラント学のための国際チームのことです。治療は、スイス・ストローマン社インプラントシステムITIに従って行われます。スイス・ストローマン社インプラントシステムは1974年に開発され以後ほぼ半世紀に渡り生体工学、物理学、化学、外科、歯科など専門の研究員によって知識と技術を結集した世界最高品質のインプラントです。

インプラントの以前の記事

 1⃣ http://www.homma-dent.com/2017/05/10/%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%97%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%83%88%e9%95%b7%e6%8c%81%e3%81%a1%e3%81%95%e3%81%9b%e3%82%8b%e3%81%9f%e3%82%81%e3%81%ab/

 2⃣ http://www.homma-dent.com/2017/05/10/%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%97%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%83%88%e9%95%b7%e6%8c%81%e3%81%a1%e3%81%95%e3%81%9b%e3%82%8b%e3%81%9f%e3%82%81%e3%81%ab/

美の哲学

メイクアップ界のレジェンド『ケヴィン・オークイン』

細眉、リップライナー、そして光と影を駆使して立体感を出す手法(コントゥアリング)を広め、美の固定観念に挑んだ伝説のメイクアップアーティストです。

90年代の主要スーパーモデルが彼の虜になった彼の革命的なメイクと哲学、そして短くも美しい人生に迫るドキュメンタリー映画が5月よりオンライン配信にて公開されています。

予告では、メイクをしてもらった当時を振り返りケイト・モスが「歯科医院のような椅子に座らせ眉を全部抜いたの。」なんて淡々と語ってるシーンは衝撃的です。

それだけ聞くとクレイジーな気がしてしまいますが、彼は彼の著書「Face Forward」中で

「個性を認め強調することができる。それがメイクアップのもつ素晴らしい面の1つである。」と語っています。

常にメイクをすることで自己表現をし、アイデンティティーを求め続けた彼の言葉には重みがあり、技術だけではない何かが多くの人を魅了したのかもしれません。

映画 ⇩

https://www.uplink.co.jp/aucoin/

梅雨のシーズン

昨日、関東では梅雨の晴れ間が広がり気温が上昇したそうです。梅雨のない釧路ですが、今日はこの梅雨のシーズンのお花「紫陽花」についてです。

紫陽花と一言にいっても色々な色があります。青や紫、ピンクなど。これがどのように決まっているかというと土壌のpHによって決まるそうです。たとえば、青い紫陽花ならばその土壌は酸性、中性からアルカリ性の土で育てると赤系の色になります。pHを考えると自分で好きな色に変えることもできるということです。おもしろいですね。

歯もpHに左右されています。私たちの口腔内のpHは通常中性に保たれています。ところが食事をすると急激に酸性に傾いてしまいます。しかし、唾液の緩衝作用により30分くらいで中性へと戻ります。酸性は、歯には天敵です。口腔内が酸性になってしまうと歯の表面からカルシウムやリンが溶け出してしまうためです。そしてそれは、虫歯を作りやすい環境です。

この原理を理解すると食生活で気をつけること、間食がなぜいけないのか、歯ブラシをするタイミングなどが見えてきます。食べたいものや飲みたいものを我慢するのではなく、なるべく原理を理解して上手に食事を楽しんでもらいたいと考えています。

犬歯の大切な役割

前回、ゲラダヒヒは、犬歯を見せることで威嚇をするお話をしました。一方、人間は犬歯を威嚇ではなく何に使っているのかというお話をしたいと思います。

犬歯は、たくさんある歯の中でとても重要な働きをしてくれています。そのため、その働きに『犬歯誘導』という名前がついています。


上下の歯をすり合わせるようにしながら、下顎をゆっくりと右や左にずらしてみてください。

このとき、正しい咬み合わせの人は、下顎を左右に動かすと、上下の犬歯だけが接触し、上下の奥歯(臼歯)は離れます。このように、下顎を横移動させたときに上下の歯が犬歯だけで接触することを、犬歯誘導といいます。つまり犬歯が顎を誘導しているということです。

なぜ犬歯誘導が必要なのか重要なのかというと、大切な奥歯を守るためです。
奥歯は縦方向の力には強いのですが、横方向からの力には弱く、横方向から大きな力が加わると、歯そのものや、歯のまわりの骨が壊れてしまいます。そのため、左右から力をかけるときには、丈夫な犬歯のみを合わせて、奥歯を守っているわけです。
「横からの力が歯に加わることなんて、めったにない」と思う人もいるかもしれませんが、それは間違いです。私たちが食べ物を噛んでいるときは、顎を上下だけでなく左右にも動かすことで、ものをすりつぶしています。
正しい咬み合わせの人であれば、この犬歯誘導が自然とできているので奥歯にかかる負担は少なくて済みますが、犬歯誘導ができていない人は、日々少しずつ横からの力を奥歯に加えているため、奥歯は相当なダメージを蓄積しています。例えば犬歯の次の歯が平たくなっていたり、しみたり、良く見ると歯にヒビが見えたりするかもしれません。歯だけではなく、顎も関わっているので顎の痛みとなって出てきている人もいるかもしれません。

歯はいっぱいありますが、それぞれに役割があります。歯の位置が悪ければ良い位置に移動させてあげなければなりません。失ってしまった歯があれば、そこは補っていかなければなりません。咬み合わせがわるければ、微調整をしてあげなければなりません。しかし、難しいことではなく正しい咬み合わせに近づけてあげれば良いだけのことです。本間歯科では、見た目、機能ともに回復できるよう最善の治療をご提案したいと思います。不安のある方は、一度ご相談下さい。

絶滅危惧種ゲラダヒヒ ➡ http://www.homma-dent.com/2020/05/22/%e7%b5%b6%e6%bb%85%e5%8d%b1%e6%83%a7%e7%a8%ae%e3%82%b2%e3%83%a9%e3%83%80%e3%83%92%e3%83%92/

脱水症について

今年も夏が近づいてきました。テレビなどでも脱水症について度々報じられるようになります。今日は、脱水症についてお話しようと思います。

生物の体の水分が足りなくなることを脱水と言いますが、そもそも人間の体にはどれくらいの水分が必要なのでしょうか?

健康な成人の場合、体重の60%が水と言われています。60kgの人の体では36kgが水という計算になります。そして水は1g=1mlですので、体の中には36Lの水があることになります。

その水分の中で、どうしても人が失ってしまう水分があります。

1つ目は尿です。尿は体の不要な物質を溶かして捨てるために体が使用している水分になりますが、体重1kgあたり1時間で0.5mlは最低必要とされています。60kgの人であれば、1時間30mlは必要です。1日では30ml×24時間で720mlが必要です。

2つ目は体から知らず知らずに蒸発している水分です。普通(体温36℃、気温28℃)であれば皮膚から600ml、呼吸の中から300mlの合計900mlが1日に出て行ってしまうと言われています。これは当然体温と気温にも大きく左右され、体温または気温が1度上昇すると15%程度増加すると言われています。

これらの水分の合計1620mlが体重60kgで体温36℃の人が気温28℃の中にいる際に最低限必要な水分ということになります。500mlのペットボトル3本とちょっとですね。私が最初にこの話を聞いたときには「朝昼晩の食事のときにペットボトルを1本ずつ飲まないといけないの?ちょっと厳しいなぁ」と思いました。これは私が体に必要な水を全て飲み水で補わないといけないと思ったために起きた勘違いです。

続いては人が摂取している水分についてです。人は飲み水からも水を摂取していますが、食べ物からも水分を補っています。先ほど、「人の体の60%が水」とお話ししましたが、それでは食べ物はどうなのでしょうか?

例えばご飯は1杯あたり90mlの水が含まれているそうです。また、レタスやトマトなどの野菜はその95%程度が水分です。人は1日あたり1L程度の水を食事から摂取しているそうです。普通に食事が摂れる方であれば、最低620mlの水を飲めばいいことになります。

炎天下の中、何か作業をされたりする方は、そこにいるだけで失われる水分は増えます。汗をかいたりするとさらに増えます。そして、そういう場合にはたいてい食欲も落ちてしまい、食事からの水分量も減ってしまうという悪循環になってしまいます。

あまりにひどくなった場合には病院で点滴をして水分を補給してあげることになりますが、具合が悪くなる前に、意識してこまめに水を飲むことが大事です。

夏の風物詩 ➡ http://www.homma-dent.com/2019/06/28/%e5%a4%8f%e3%81%ae%e9%a2%a8%e7%89%a9%e8%a9%a9/