ハロウィン

皆さんは、シュートボクサーのRENAさんをご存知ですか?

彼女は、人気の格闘家で先日も試合が行われたそうでニュースに取り上げられていました。

 

しかし、私はテレビでこの映像を見たとき『?』となりました。

皆さんは、お気づきでしょうか?

彼女の口元です。

「歯なのか?」気になり検索してみると、なんとマウスピースでした。ドラキュラの歯をイメージしたそんなマウスピースがあるのですね。

今日は、ハロウィンです。歯をドラキュラのようにアレンジするのが近年流行しており、なんと100円ショップにもドラキュラの歯を模したつけ歯が販売されているようです。ドラキュラは歯からマントまでイメージが確立されており、世代をこえて共通です。犬歯(3番目の歯)の特徴だけで誰もがドラキュラを連想するということはすごいことです。これほど有名な歯も他にないのではないでしょうか?面白いものです。

妊娠期における歯科治療

日増しに秋の深まりを感じる季節になってきました。これからの季節は冷え込みが厳しくなるので体調管理を注意しましょう。

さて今回は、妊娠期における歯科治療についてお話しようと思います。

女性のライフステージにおいて新たな命を宿すという妊娠は重要なイベントです。その小さな命を育むため女性の体内では女性ホルモンが増加してきます。この女性ホルモンの増加は歯肉の腫脹、易出血性など口腔内へ影響を及ぼします。このホルモンの影響で歯周病は急速に進行してしまいます。さらに少量頻回の食事、つわりに伴う嘔吐やすっぱいものを好むようになることで口腔内が酸性に傾き、また唾液の分泌量は減り、ねばねばするため自浄作用がなくなり口腔環境は悪化傾向になると言われています。このことから平成24年4月に改訂された『母子健康手帳』にも「虫歯や歯周病などの病気は妊娠中に悪くなりやすいものです。歯周病は早産などの原因になることがあるので注意し、歯科医師に相談しましょう。歯科医師にかかるときは妊娠中であることを話してください。」と明記されました。

実際に妊娠中は、どの時期まで治療できるのか?妊娠しているがレントゲンや麻酔は大丈夫なのか?このあたりが疑問になってくるのではないでしょうか?

妊娠初期(妊娠0週~15週)は、胎児の重要な器官が形成される時期であり、流産の危険性もあるため可能であれば応急的な処置で対応することになります。妊娠中期(妊娠16~27週)は胎盤が完成して胎児も安定する時期であり外科処置を含む一般的な歯科治療ができます。産婦人科医の許可を得たうえで抜歯も可能です。妊娠後期(妊娠28週~39週)では診療姿勢などの配慮が必要になってきます。妊娠前に口腔内環境を整えることをお勧めしますが、妊娠中期には治療ができるようになるので不安な方は相談していただけたらと思います。

次に、レントゲンや麻酔についてです。歯科のレントゲンは被ばく量が少ないため、また口腔と胎児との間に距離があることから胎児への影響は無視できるレベル言われています。

一般的な歯科治療の際に必要とする局所麻酔は、意外かもしれませんが妊娠全週にわたりほぼ問題なく使用可能です。疼痛を我慢することの方が母体・胎児に悪影響をおよぼすと言われています。

 

妊娠は、正常な生理的現象ですが、ホルモンバランスの変化により妊娠特有の症状が体にでることがあります。当院では医科との連携をとることで妊娠中も患者さんに安心して診療を受けていただけるよう努めています。

今週から女性の先生もいますので、この機会に受診していただいたら良いのではないかと思います。

くしろ港まつり

釧路市の夏を彩る『第70回くしろ港まつり』が8月4日(金)から6日(日)まで開催されます。昭和23年に釧路港開港50年を記念して開催された「釧路港開港50年港まつり」を第1回として現在まで続いている歴史のあるお祭りです。

今年は、第70回と記念すべき区切りの年です。今年は、東京ディズニーリゾートからミッキーマウスと仲間たちがスペシャルパレードにやってきます。このような機会は、なかなかありません。今から楽しみです。

くしろ港まつり➡

http://www.city.kushiro.lg.jp/sangyou/umisora/minato/k_matsuri/portfes.html

 

くしろ霧フェスティバル

明日から3日間、『第33回くしろ霧フェスティバル2017』があります。1年のうちおよそ3分の1が霧に包まれる『霧のまち釧路』。霧とレーザービームとサウンドが織りなす霧のレーザーショーは、この『くしろ霧フェスティバル』の楽しみのひとつです。その他にもステージショー、旬の食材を使った料理を味わえる海炉市場なども開催します。

ぜひ、足を運んでみてはどうでしょう。

釧路霧フェスティバル➡

http://kushiro-jc.jp/kirifes/2017/index.html

彫刻家 中江紀洋氏

釧路もようやく暖かい日が増えてきました。たまに、散歩をしてみると釧路には彫刻が多いことに驚かされる時があります。

釧路を代表する彫刻家の中江紀洋氏を、みなさんはご存知でしょうか?

新聞で特集をされたり、釧路に限らず北海道の美術館などでも個展をしているのでにご存知の方も多いでしょう。最近で言うと5月に北海道立釧路美術館で個展を開催していました。

当院の待合室にも中江氏の作品があります。これは、25年ほど前に中江氏に依頼し当院に合うものを作っていただいたものです。とても才能ある人柄的にも素晴らしい方です。ぜひ、当院の待合室で芸術を感じていただきたいです。

 

中江 紀洋  Norihiro     Nakae

1943年 釧路に生まれる

1968年 武蔵野美術大学彫刻専攻課程卒業

1976年 第31回全道展で全道美術協会症受賞

1980年 ’80自由美術展で平和賞受賞

1983年 北海道立近代美術館賞受賞

1994年 個展(道立帯広美術館)

1996年 個展(阿寒国際鶴センター中庭、あかんランド丹頂の里)

2003年 個展(釧路市立美術館)

2010年 個展(道立近代美術館、札幌)

2011年 個展(道立釧路芸術館)

2015年 釧路市文化賞受賞

2016年 個展(コンチネンタルギャラリー、札幌)

2017年 個展(北海道立釧路芸術館)

 

子供の未来の虫歯を防ぐ

今日は、子供の歯(乳歯・永久歯)を守ることについてお話をしたいと思います。以前よりも歯科検診という言葉が一般的になり、定期的に歯科医院へ通い、クリーニング、フッ素の塗布をしている子供が増えているように思います。

しかし、それだけではなかなか虫歯を防ぐことはできません。虫歯リスクを減らすためには、やはり毎日の歯ブラシが欠かせない重要なポイントです。

乳歯、幼若永久歯(生えたての永久歯)は虫歯になりやすく虫歯の進行も早いです。

親が子供に歯ブラシをしてあげる(仕上げ磨き)期間には限りがあり、いずれは自分1人でも磨けるようにしてあげなければなりません。つまり、親が正しい歯ブラシの仕方を教えなければなりません。

いかに、子供に理解させ歯を磨くことに興味をもたせるか伝えることが重要です。私たち歯科医師、スタッフも子供に興味を持ってもらえるよう頑張りますので毎日そばにいるお父様、お母様も一緒に頑張りましょう。

子供に仕上げ磨きや教えることに自信のない方はご自身の歯ブラシの仕方から見直してみてはどうでしょうか?

歯の分業制

久しぶりに、歯について書こうと思います。

今日は、動物の歯の違いについてお話しさせていただきます。人間以外にも歯を持っている動物は数多くいます。当たり前の話と思われるかもしれませんが、歯の主な機能は、食べ物を噛み砕き、すり潰すことです。また、それぞれの動物が食べるものは植物だったり、動物だったり非常にバリエーションに富んでいます。そして、動物の歯はそれぞれの食べ物によって形や本数、生え方などが異なっており、それが特徴の1つとなっています。
例えば、肉を主食とする肉食動物は、犬歯が良く発達し臼歯も尖りハサミのような咬み合わせをしています。一方、植物を主食とする草食動物は犬歯よりも前歯がより発達し臼歯は大きく平らで臼のような形をしています。
では、肉も野菜も食べる私たち人間も含まれる雑食動物の歯はどうかと言うと、肉食動物と草食動物の中間的な形、特徴を持っています。前歯で咬み切り、奥の臼歯は食べ物をすり潰します。歯のように非常に硬くて小さい臓器が食べ物に合わせて形を変化させる、小さな口の中で前歯は噛み切りやすいように、奥歯はすり潰しやすいように変化してきたということは本当に不思議な話です。
生物の進化に対する神秘を感じずにはいられません。

 

日本顎咬合学会

先日、東京で開催された日本顎咬合学会に出席してきました。

学会では私が卒業した日大出身の伊藤公一先生をはじめ西川洋二先生など著名な先生方の話を聞くことができました。インターネットが普及し、新しい情報を手に入れやすくなっているとはいえ、本当に新しい情報を手に入れたい場合は学会に参加することが一番の近道だと思います。
今回の学会で学びましたが、高度に専門性を重視した歯科社会であるアメリカでも今はすべてを1人のドクターが行う総合歯科診療が注目を浴びているそうです。総合的に診れることの重要性を胸に日々診療に努めたいと思います。

 

脱水症

桜の季節も終わり、初夏の頃になってきました。

この頃になると、季節外れの暑さになることも多く、テレビなどでも脱水症について度々報じられるようになります。

今回は脱水症のお話しをさせていただきたいと思います。

生物の体の水分が足りなくなることを脱水と言いますが、そもそも人間の体にはどれくらいの水分が必要なのでしょうか?

健康な成人の場合、体重の60%が水と言われています。60kgの人の体では36kgが水という計算になります。そして水は1g=1mlですので、体の中には36Lの水があることになります。

その水分の中で、どうしても人が失ってしまう水分があります。

1つ目は尿です。尿は体の不要な物質を溶かして捨てるために体が使用している水分になりますが、体重1kgあたり1時間で0.5mlは最低必要とされています。60kgの人であれば、1時間30mlは必要です。1日では30ml×24時間で720mlが必要です。

2つ目は体から知らず知らずに蒸発している水分です。普通(体温36℃、気温28℃)であれば皮膚から600ml、呼吸の中から300mlの合計900mlが1日に出て行ってしまうと言われています。これは当然体温と気温にも大きく左右され、体温または気温が1度上昇すると15%程度増加すると言われています。

これらの水分の合計1620mlが体重60kgで体温36℃の人が気温28℃の中にいる際に最低限必要な水分ということになります。500mlのペットボトル3本とちょっとですね。私が最初にこの話を聞いたときには「朝昼晩の食事のときにペットボトルを1本ずつ飲まないといけないの?ちょっと厳しいなぁ」と思いました。これは私が体に必要な水を全て飲み水で補わないといけないと思ったために起きた勘違いです。

続いては人が摂取している水分についてです。人は飲み水からも水を摂取していますが、食べ物からも水分を補っています。先ほど、「人の体の60%が水」とお話ししましたが、それでは食べ物はどうなのでしょうか?

例えばご飯は1杯あたり90mlの水が含まれているそうです。また、レタスやトマトなどの野菜はその95%程度が水分です。人は1日あたり1L程度の水を食事から摂取しているそうです。普通に食事が摂れる方であれば、最低620mlの水を飲めばいいことになります。

炎天下の中、何か作業をされたりする方は、そこにいるだけで失われる水分は増えます。汗をかいたりするとさらに増えます。そして、そういう場合にはたいてい食欲も落ちてしまい、食事からの水分量も減ってしまうという悪循環になってしまいます。

あまりにひどくなった場合には病院で点滴をして水分を補給してあげることになりますが、具合が悪くなる前に、意識してこまめに水を飲むことが大事です。