歯周病 no.2

歯周病 no.1で

歯肉の炎症を起こし、歯を支える骨にも影響を与えるバイオフィルムについてお話しました。バイオフィルムが歯周病のはじまりであり、バイオフィルムを作らない事が歯周病予防の第一歩です。

効果的なプラークバイオフィルムの除去方法は

   ➡   歯磨き以外にありません。

一度できてしまったバイオフィルムを完全に取り除く事は困難ですが、初期段階のものであれば、十分歯ブラシで除去できます。
つまり毎日の歯磨きは、唯一にして最も効果的な歯周病予防です。

先日、日本大学の歯周病学特任教授の講演会に出席しました。

私たちが行う歯周治療に加え、患者さんが歯周病治療に積極的に参加し家庭で的確にプラークバイオフィルムを除去すれば、予防、その進行を停止させることは可能であろうと話していました。

最後の質問タイムの時間で、「色々な歯磨き粉が売られている中でお勧めは?」という質問がありました。『Systema薬用デンタルリンス』をあげていました。これは、バイオフィルムに唯一浸透し、殺菌をしてくれます。当院でも、導入し販売もしておりますが歯もツルっとしお勧めです。

※症状によっては、違うものを勧める場合もあります。

ついてしまった歯石などは、もちろんこちらで除去しますが日々の歯磨きは欠かせません。

現在歯科医学は、非常な勢いで進んでおり、私、スタッフとも一生懸命勉強し、日々の診療をしておりますが歯周病(歯槽膿漏)、虫歯の予防及び治療後の予防には歯磨き以外考えられないと思っています。

ご自身の歯、治療した歯を長く使っていけるようアドバイスさせていただきます。

 

 

 

歯周病について  no.1

歯周病

歯茎の腫れや歯磨きで歯茎から出血したり、歯がぐらぐらするといった症状の原因には歯周病が考えられます。

歯周病とは、歯周組織(歯肉、歯槽骨など)に起こる病気です。

 

バイオフィルム ➡ 歯周病


歯周病は、バイオフィルムが作られることからはじまります。

バイオフィルムは、日本語で『菌膜』複数の微生物が集合して作る構造体のことをいいます。

例えば、台所の排水溝がぬるぬるしているのもバイオフィルムの仕業です。

口腔内に発生するものは プラークバイオフィルム(歯垢)と呼ばれ区別されています。

プラークバイオフィルムができるまで

形成にはいくつかの段階を経る必要があります。

 ペリクル(唾液に含まれる有機物)の吸着

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 細菌の定着  ペリクルのタンパク質を好む細菌がその上を覆っていきます。

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 バイオフィルムの完成

細菌が形を成してくると、ここで表面にネバネバした膜が作られます。
この状態がプラークバイオフィルム(歯垢)と呼ばれます。

ここまで来ると、薬用成分もバイオフィルムの中までは届かなくなりますし、歯を丈夫にするというフッ素も届きません。

さらに、プラークは石灰質と結合し『歯石』になる事で、物理的な強度を高めて歯ブラシ程度では手が出ない固さになってしまいます。

これらの事から、一度バイオフィルムが形成されてしまうと、取り除くのが非常に困難です。

歯周病予防は、いかにバイオフィルムが作られる前に除去できるかにかかっています。