お口の乾燥症

私たちは、毎日口から空気や食べ物を取り込みますが、同時に外界の細菌やウイルスにもさらされています。口の中で機能を助け、外界からも守るために働いているのが唾液です。

しかし、何らかの原因で唾液の分泌量が低下することで『ドライマウス(口腔乾燥症)』と呼ばれる口の中の乾燥状態が起こることがあります。口が渇き話しにくい、特にぱさぱさした食べ物を食べにくい、口の中が粘つくなど様々な症状があります。お心当たりのある方はご相談下さい。

唾液腺マッサージ、保湿剤ジェルや洗口液などいくつかの対処法があります。

唾液には、抗菌作用、口腔内を中性に保つ中和作用、傷の治りを治す修復作用、食を支える面では食塊形成作用、粘膜保護作用、消化作用が挙げられます。

健康な生活に必要不可欠な唾液についてもサポートしていけたらと思います。

歯科受診について②

前回は、全身麻酔をするような手術前にも歯科医院を受診することが大切だというお話をしました。今日は、その続きとして術前に口腔ケアをするとどのような効果があるのかについて書きたいと思います。

1⃣ 手術後の合併症が減少する

下の表は、口腔ケアを手術前に行った病院と口腔ケアを手術前に行わなかった病院の術後合併症の発症率を比較したものです。この結果では、約4分の1に減少していることがわかります。

(日本歯科医師会「治療前からのお口のケアのすすめ」より引用)

2⃣ 入院期間が短縮される

(日本歯科医師会「治療前からのお口のケアのすすめ」より引用)

3⃣ 術後の肺炎を予防する

全身麻酔時には口から気管まだ管を入れて人工呼吸をします。管と共に細菌が気管や肺に入り、肺炎を起こす可能性があります。

4⃣ 傷口からの感染を予防する

唾液と共に飲み込んだ口腔内の細菌が手術部を通過することにより、手術部位の感染を起こしやすくなり、治癒が遅れる可能性があります。

5⃣ 麻酔時の歯科トラブルを予防できる

動揺している歯を放置している場合、全身麻酔時に気管までチューブを入れる際に歯が抜けたり、折れてしまったりすることがあります。抜けてしまったあるいは折れてしまった歯が気管に入ってしまうと大変危険です。

以上のことからもわかるように手術が決まった際、歯科受診をすることは大切です。

また、手術後は精神的にも肉体的にも本調子ではないことが予想されます。そんな時に、最低限しなければならない部位(腫れやすい部位など)、洗口液の使用などなるべく面倒にならない口腔内清掃をお伝えしたいと思います。

歯科受診について①

歯科受診をする時は、どんな時でしょうか?

例えば、歯が痛い、詰め物が取れた、歯茎が腫れたなどが多いかもしれません。しかし、歯科医院を受診する理由は何かのトラブルとは限りません。

体の手術(全身麻酔が必要な手術)が決まった時も歯科受診のタイミングです。

病院によっては、歯科受診を促すポスターや担当医からお話があるのでご存知かもしれません。

お口の中には、約1000億個以上の細菌がいると言われています。この菌をゼロにしましょうという話ではありません。

この菌がすべて悪さをするというわけではなく、いつもは私たちと共存していています。しかし、ひとたび体の抵抗力、つまり免疫が下がるとそれまで大人しくしていた菌が暴れてしまうことがあります。

この口腔内の環境は、口腔内のみの話ではなく手術後の治りを悪くしてしまうこともわかっています。そのため、手術前に歯垢、歯石をできる限り除去をすることを医科でも重要視しています。義歯も清潔にしておくことが大切です。

本間歯科では、手術前の口腔内ケアを行っています。ご希望の方は、ご予約の際お知らせ下さい。

次回は、手術前のお口のケアによる効果についてお話しようと思います。

ValentineDay

皆さんは、ジョニー・デップ主演の 【チャーリーとチョコレート工場】 という映画を見たことがありますか?

今日は、バレンタインデーも近いということでこの映画のお話をしようかと思います。

ジョニー・デップが演じるウィリー・ウォンカ氏。彼の子供時代は厳格な歯科医である父親に厳しくしつけられていました。甘いお菓子を食べるなどもってのほか。せっかくもらったハロウィンのお菓子も暖炉に投げ込まれてしまっていました。

ウォンカは、お菓子を全否定する父親に反発して家出をし、お菓子工場を作ります。

物語の後半で、家出をしたウォンカはチャーリー(貧しいが家族思いの優しい少年)の手助けで父親と和解するチャンスを得ます。

患者のふりをして歯科医院へ。父親は、診察台で口の中を見て初めて息子だと気付き、虫歯一つないことに驚きます。そして二人は久しぶりの再会を喜びました。

劇中ではっきりと描かれていませんが、厳格な歯科医の父親の影響で、歯に対する知識が身に付き、歯に対する意識が高く、お菓子工場で甘いものに囲まれて生活をしていても虫歯にならなかったのだと思います。

歯医者さんもチョコレートは、大好きですし、食べます。正しい知識できちんと予防さえしていれば、甘いものを食べたからといって虫歯になるわけではありません。

当院では、正しい知識をお伝えし、生涯ご自身の歯でおいしい食事をとっていけるよう全力でサポートして参ります。

Christmas☆

12月に入り、もうすぐクリスマスですね。アメリカには、クリスマスと歯にちなんだ歌があります。
曲名は「All I Want for Christmas is My Two Front Teeth」
(クリスマスに欲しいものは、2本の前歯)

この子には、もうすぐサンタクロースが新しい歯をプレゼントしてくれることでしょう。サンタが来てくれない大人の方は、ぜひ当院へ。

歯ブラシとは何か

以前も紹介した『人間はなぜ歯を磨くか』石川純先生の本から、今日は『歯ブラシとは何か』についてお話したいと思います。

少し面白い研究結果がこの本には載っています。それは、野生ザルと飼育ザルの口の中を比べると、野生のサルの口の中は清潔そのもので、虫歯も歯周病も認められませんでした。アザラシやカリブー(トナカイ)の生肉ばかり食べていたエスキモーは、虫歯が全くありませんでしたが文明人と接触するようになったとたんに虫歯になったとわかっています。この結果をみてみると、虫歯や歯周病は文明の進化で見られるようになった文明病なのかもしれません。

もしそうだとしたら、私たちが日に三度欠かさずに食べている食べ物がなぜ顎を衰えさせ、歯をダメにしてしまうのでしょう。

現代人の食べ物は、甘く、柔らかく、温かいことが大きな特徴と言えます。私たちが米や麦をご飯やパンに加工して食べることは、炭水化物の消化吸収の効率を著しく高める点からみれば、きわめて賢明な方法に違いありません。しかし、ご飯やパンをはじめとして、加工されたほとんど全ての食べ物は自然のままの食べ物に比べて問題をかかえています。それは、軟らかく、口に残りやすく、歯の表面に付着停滞し微生物の温床になるという点です。このような食べ物は、例え歯並びが良い場合でも歯の間や咬む面の溝に残りやすい危険をはらんでいます。傾斜していたり、捻転している歯の周囲、あるいは歯並びが良くない部分などさらには人工歯の周りにはかならずといっていいほど残ります。

もし野生のサルや加工食品のない時代の原始人と同じように、繊維にとんだ硬い食べ物をよく噛んでいれば仮に汚れがたまりやすいところがあったとしても、強い咀嚼によってそれは吹き飛ばされてしまいます。私たちが毎日何の疑いももたずに食べ続けてきたもの、それはすべて文明の所産であり、人工の手を加えたものばかりです。

『歯ブラシとは、何か?』

それは、繊維性の硬い自然の食べ物を忘れ去った、現代人の汚れた口をもう一度清潔にするための代用繊維といえるのではないでしょうか。

以前の記事 ➡ 人間はなぜ歯を磨くか

梅雨のシーズン到来

梅雨がないはずの北海道ですが、『蝦夷梅雨』という言葉をここ何年かで聞くようになりました。

『蝦夷梅雨』とは、ちょうど今頃の梅雨時にオホーツク海の高気圧の淵を回って流れ込む冷たく湿った空気の影響で低い雨雲が発生し、北海道の太平洋側やオホーツク海側で雨を降らせることをいうそうです。

そんな梅雨の時期を楽しませてくれる花といえば紫陽花です。

紫陽花と一言にいっても色々な色があります。青や紫、ピンクなど。

これがどのように決まっているかというと土壌のpHによって決まるそうです。たとえば、青い紫陽花ならばその土壌は酸性、中性からアルカリ性の土で育てると赤系の色になります。pHを考えると自分で好きな色に変えることもできるということです。おもしろいですね。

歯もpHに左右されています。私たちの口腔内のpHは通常中性に保たれています。ところが食事をすると急激に酸性に傾いてしまいます。しかし、唾液の緩衝作用により30分くらいで中性へと戻ります。酸性は、歯には天敵です。口腔内が酸性になってしまうと歯の表面からカルシウムやリンが溶け出してしまうためです。そしてそれは、虫歯を作りやすい環境です。

この原理を理解すると食生活で気をつけること、間食がなぜいけないのか、歯ブラシをするタイミングなどが見えてきます。食べたいものや飲みたいものを我慢するのではなく、なるべく原理を理解して上手に食事を楽しんでもらいたいと考えています。

人間はなぜ歯を磨くか

先日、『人間はなぜ歯を磨くか』石川純先生の本を読みました。石川先生は、北海道大学名誉教授をしていた方で、この本は1986年に初版が出版されていますがとても高く評価されており興味深い内容です。

この本から皆さんに【もしも歯を失うと】という題で今日はお話しようと思います。

私たちは今日も何不自由なく食べたり、しゃべったり、笑ったりしていますがそれは全部歯がそろっているおかげです。もし、たった一本でも歯を失ったらどうなるでしょうか。

まず第一に咬み合わせの問題が生じます。どの歯もすべて上下向き合ったもの同士が、ペアになり機能しています。したがって、一本の歯を失うということは、その対の歯も巻き添えにして役に立たなくなってしまうことになります。特に奥歯の上下の組み合わせはちょうど臼と杵のようです。対の歯を失ってしまった歯は、杵のない臼と同じで役に立ちようもありません。もし前歯であれば、それは片方の刃が折れたハサミのようなもので肉や野菜はおろか蕎麦さえも噛みきることはできなくなってしまいます。

第二には、歯の移動が起こります。対の歯を失った歯は健気なもので本来の咬む役目を果たそうとして、何かにぶつかるところまで伸び出し、つまり挺出をしはじめます。2~3ミリ伸び出していることはよくありますし、ついには相手の歯があった跡の土手(粘膜)にぶつかるところまで挺出することもあります。こんな状態になると、そのままでは歯を補うための入れ歯などを作ることはできません。また、どの歯も列に並び隣同士が支え合って働いていますが抜歯のために隣の支えを失った歯は、新たにできた空間の方へ傾斜したり、歯と歯の間がすいてきたり、災難は向こう三軒隣にも及びます。このような点からも歯列の連続性が保たれていることはきわめて大切で一本ぐらいと軽く考えることは大きな誤算になります。

第三の問題は、とくに上顎の前歯や正面から見える範囲の歯を失ったときの審美的な障害です。さらに一本だけではなく、何本も失った場合には見た目が悪いだけではなく、発音にも障害が生じます。私たちの歯は、見かけは小さなものですがその一本一本は孤立していますが、けして独立したものではありません。それぞれの歯は、まるでオーケストラのメンバーのように、お互いの調和を保ちながら、おのおの役割を果たしているのです。まだ歯の生えていない乳児を除いてすべての人が自分の口の中に専属のオーケストラをもっているといえるでしょう。しかし、そのなかに一流と言えるオーケストラはどのくらいあるのでしょうか。

メンバーがそろっていなかったり、上手に音を奏でることのできない方は本間歯科にご相談ください。全力でサポートしていきます。

BAD BREATH?

『 WHAT CAUSES BAD BREATH ?』 

直訳は、悪い息の原因は何?となるでしょうか。悪い息とは?

今日は、面白い動画があったのでご紹介したいと思います。

もし、これを見ている方で口臭に悩んでいる方はご相談いただけたらと思います。

当院には、口臭測定器や大学病院の口臭外来で使用されている洗口液などもあります。

原因を突き止め、 GOOD BREATH を目指しましょう。

※字幕の出ない方は、右下の歯車のマークから字幕日本語を選択ししてください。

8番目の歯

皆さんは、なぜ前から8番目の歯を「親知らず」というか聞いたことがありますか?

色々な説がありますが一番有名なのは、「20歳を過ぎてから生えてくるため、親が知らない間に生えてくる歯」が語源のようです。

それでは、他の国ではどうでしょうか?

例えば、

ヨーロッパ圏の英語「wisdom teeth」フランス語「dent de sagesse」スペイン語「muela de juicio」、ドイツ語「der weisheitszahn」、イタリア語「dente del giudizio」は、賢明、知恵という形容詞が付いています。それは、「知恵がついてから生えてくる歯」だからだそうです。

韓国語では、「사랑니」サランニと言います。愛の歯という意味だそうです。「恋とは何かわかり始めるころに生えてくる歯」と考えられているからです。

なんとなく国の特徴があらわれているようで、面白いなと思います。

親知らずは、語源が国によって違いますが生え方もこれまた人によって様々です。だからこそ、面倒な問題がおきます。

体調が悪いときに腫れるや歯磨きができない、抜きたくない、抜きたいなどお悩みがある方はご相談ください。

以前の記事 親知らず ➡ http://www.homma-dent.com/2018/09/03/%e8%a6%aa%e7%9f%a5%e3%82%89%e3%81%9a/