自分の手

皆さんは、自分の『手』をじっとみたことがありますか?

手は、人生を表しているといいます。手は、大きさだけではなく、しわ、色、爪、関節、指の長さなど人によって様々です。そこから、職業だったり、生活環境、もしかすると癖や性格もわかるかもしれません。私は、今まで歯科医師をしてきたため手を洗う機会が多く、正直ガサガサ、ささくれあり、爪も短い、少しごつごつした感じであまり好きではありませんでした。

しかし、今日ギャラリーにフランス人の彫刻家・現代美術家の作品を見に行きました。そこで、手のモデルにならないかと言われました。色々な人の手を描いている途中の絵が一枚ありました。コンプレックスでもある手。その話をすると、彼は「そんなことはない。」と言い、私の右手を描きました。

人に自分を描いてもらうことなどないので、とても嬉しく感じ、いつのまにかコンプレックスに思っていた気持ちもなくなりました。この手でこれからも治療を学び、少しでも多くの患者さんの力になりたいと改めて思いました。